「最近、見えにくくて、なんだか毎日が億劫だな…」
「もう歳だから仕方ない」と、あきらめていませんか?
白内障は、放置しておけば進行し、生活の質をじわじわと蝕んでいく病気です。しかし、現代の白内障手術は、再びクリアで鮮やかな世界を取り戻すための、最も効果的で安全な方法です。
大阪鶴見まつやま眼科は、これまで多くの患者さんの白内障手術を手がけてまいりました。私たちは、患者さん一人ひとりの目の状態やライフスタイル、そして何よりも「どんな風に見えるようになりたいか」という希望をじっくりとお伺いし、最適な治療プランをご提案することをお約束します。
当院が自信を持ってご提供する白内障手術のポイント
豊富な手術経験と高い専門性:数多くの症例を経験した医師が、最新の知見と技術に基づき手術を行います。
患者さん中心の丁寧な説明とカウンセリング:手術前には、患者さんの目の状態、手術の流れ、眼内レンズの種類(単焦点・多焦点)とそれぞれのメリット・デメリット、費用について、分かりやすくご説明します。不安な点や疑問点は、どんなことでもお気軽にご質問ください。
最新の医療設備:より正確な診断と、安全で負担の少ない手術のために、常に最新鋭の検査機器や手術機器を導入しています。
術前・術後の一貫した手厚いサポート:手術を受ける前の準備から、手術当日の流れ、そして術後の回復期間まで、全ての段階で患者さんに寄り添い、安心して治療を受けていただけるよう、きめ細やかなサポートを提供します。
選択肢の多様性:健康保険が適用される単焦点眼内レンズから、眼鏡なしの生活を目指せる多焦点眼内レンズまで、幅広い選択肢をご用意し、あなたの「見える」をデザインします。
白内障手術は、単に目の病気を治すだけでなく、あなたの人生に新たな輝きと可能性をもたらすものです。
もう、趣味の読書を諦める必要はありません。
美しい景色を、かつてないほど鮮やかに楽しめます。
車の運転も、夜間の対向車のライトも、これまでよりずっと快適になるでしょう。
顔を見るたびに「誰だろう?」と悩むこともなくなります。
「手術は怖い」「費用が心配」といったお気持ちも、もちろん理解できます。しかし、その一歩を踏み出すことで得られる、想像以上の明るい視界と快適な生活を、ぜひ手に入れていただきたいと心から願っています。
あなたの目の健康と、輝く未来のために。
まずは、大阪鶴見まつやま眼科にお気軽にご相談ください。 当院の医師、スタッフ一同、患者さんの目の悩みに真摯に向き合い、最適な解決策をご提案いたします。
白内障とは?

白内障は、目の中にある「水晶体」という部分が、何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。水晶体は、カメラのレンズのような役割を果たしており、目に入った光を屈折させ、網膜に像を結ばせるための重要な器官です。この水晶体が濁ると、光が網膜にきちんと届かなくなり、目のかすみ、ぼやけ、ものが二重に見える、光が眩しいなどの症状が現れます。
水晶体の濁り方は人によって違うため、症状も様々です。 見え方が変わったな、おかしいなと思われたら、速やかに眼科をご受診ください。診察・検査を受けることをお勧めします。
白内障の主な原因
白内障の最も一般的な原因は、なんといっても「加齢」です。個人差はありますが、一般的に40歳を過ぎた頃から水晶体の濁りが始まり、80歳代になるとほとんどの方が白内障を患っていると言われています。これを加齢性白内障と呼びます。
しかし、加齢だけが原因ではありません。以下のような要因も、白内障の発症リスクを高めることが知られています。
全身疾患
糖尿病
糖尿病の合併症として、若年でも白内障を発症することがあります(糖尿病性白内障)。血糖コントロールが不良な場合に進行しやすい傾向があります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の患者さんの場合、目の炎症やステロイド外用薬の使用により、比較的若い年齢で白内障が生じることがあります(アトピー性白内障)。
目の外傷
目を強く打ったり、目に異物が入ったりするなど、外的な衝撃によって水晶体が傷つき、濁ることがあります(外傷性白内障)。
薬剤の影響
ステロイド剤を内服または点眼で長期にわたって使用することで、白内障が引き起こされることがあります(ステロイド白内障)。
紫外線の影響
長期間にわたる紫外線(UV)の曝露も、水晶体の老化を促進し、白内障のリスクを高めると言われています。
その他の目の病気
ぶどう膜炎など、目の他の病気によって、二次的に白内障が引き起こされることもあります(併発白内障)。
先天性
ごく稀ですが、生まれつき水晶体が濁っている先天性白内障もあります。
白内障の初期症状と進行による見え方の変化
白内障の初期段階では、自覚症状がほとんどないことも珍しくありません。しかし、病状が徐々に進行するにつれて、以下のような見え方の異変が現れるようになります。
視界全体がかすむ、ぼやける
まるで霧がかかったように、全体的に物がかすんで見えたり、ぼんやりとピントが合わないような感覚になります。曇りガラス越しに見ているような状態です。 特に、明るい場所や日中に症状を感じやすいことがあります。
まぶしさを強く感じる(羞明)
太陽の光や、車のヘッドライト、街灯などが異常にまぶしく感じられ、目が開けられないほどになることがあります。夜間の車の運転が非常に困難になる原因の一つです。 光が水晶体の濁りによって乱反射するために起こる症状です。
視力低下
徐々に物がはっきりと見えにくくなり、特に遠くの物が見えづらくなることが多いです。新聞やテレビの文字が読みづらくなったり、人の顔が判別しにくくなったりします。 近視の度が進んだように感じることもあります。
物が二重、三重に見える(複視)
片目で見ても物が重なって見える、ダブって見えるといった症状が現れることがあります。水晶体の濁り方が均一でない場合に生じやすい症状です。
色が薄く、黄ばんで見える
水晶体が濁ることで、光の透過性が悪くなり、これまで見ていた色が全体的にくすんで見えたり、黄色っぽく変色したように感じたりすることがあります。鮮やかな色が認識しにくくなります。
眼鏡の度数が合わなくなる
急に近視が進んだり、これまで遠視だった方が近視になったように感じたりと、現在使っている眼鏡の度数が合わなくなることがあります。これは、水晶体の濁り方によって、光の屈折率が変化するためです。
夜盲症(暗い場所で見えにくい)
暗い場所での視力が著しく低下し、夜間の外出や歩行が困難になることがあります。
これらの症状に心当たりがある場合は、白内障が進行している可能性が高いです。放置せずに、一度眼科を受診し、目の状態を正確に検査してもらうことを強くお勧めします。
白内障の治療法
白内障の治療法は、その進行度合いや患者さんの日常生活での困り具合によって異なります。大きく分けて、「点眼薬による治療」と「手術による治療」の2種類があります。
点眼薬による治療
白内障の初期段階で、まだ視力低下が軽度であり、日常生活に大きな支障がない場合には、病気の進行を遅らせることを目的とした点眼薬が処方されることがあります。
点眼薬の主な目的は、水晶体の混濁化の進行を緩やかにし、視力低下の進行を遅らせることです。残念ながら、点眼薬にはすでに濁ってしまった水晶体を元の透明な状態に戻す効果はありません。あくまで、進行を抑制する補助的な役割にとどまります。また、効果には個人差があり、白内障の進行を完全に止めることはできませんので点眼液は、白内障の根本的な治療法ではありません。
したがって、点眼薬治療は、視力にまだ大きな影響が出ていない段階や、手術をすぐに受けられない状況での選択肢となります。しかし、症状が進行し、日常生活に不便を感じるようになった場合は、根本的な治療である手術を検討する必要があります。
手術による治療
現在、白内障を根本的に治す唯一の方法は、濁った水晶体を取り除き、人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入する白内障手術です。視力低下が進み、日常生活に支障をきたすようになったら、手術の時期を医師と相談して決めることになります。
「手術」と聞くと、不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、白内障手術は、現代の医療において非常に安全性が高く、短時間で終了する確立された手術です。
大阪鶴見まつやま眼科でも、多くの患者さんが手術を受けることで、劇的にクリアな視界を取り戻し、生活の質を大きく向上させています。 当院では、患者さんが白内障手術でよりよい視力と満足を得るため、また安心して手術を受けていただけるように、手術機器は最新のものを取り揃え日帰り白内障手術を行っております。
最新手術機器であることの良い点は、手術時の切開創を2mm程度と極めて小さくすることにより、術後の眼のダメージが少なくてすみ、回復が早まります。
また、より精度の高い検査機器、高性能の眼内レンズを使用することで、患者様の「眼鏡をしたくない」「老眼を治したい」「乱視を治したい」といった要望に応えることが可能になります。
当院では単焦点眼内レンズだけだはなく、様々な多焦点眼内レンズを取り揃えています。
手術のタイミングは、患者さんのライフスタイル、職業、趣味、そして視力低下の程度などを総合的に考慮して決定します。例えば、車の運転が多い方や、細かい作業を必要とする方は、比較的早い段階での手術を検討されることが多いです。当院では患者さんの希望や状況を詳しくお聞きし、最適な時期をご提案します。
白内障手術の具体的な流れ
白内障手術は、多くの場合、日帰りで行うことができ、手術時間も短いため、患者さんの負担が少ないのが特徴です。当院では、患者さんが安心して手術に臨めるよう、術前・術後を通してきめ細やかなサポートを提供しています。
1. 手術前の準備と検査
手術を受けることが決まったら、まず詳細な目の検査を行います。これは、現在の目の状態を正確に把握し、患者さん一人ひとりに最適な眼内レンズの度数を決定するために非常に重要なプロセスです。
視力検査:現在の裸眼視力、矯正視力を確認します。
眼圧検査:目の内圧(眼圧)を測定し、緑内障などの有無を確認します。
眼底検査:目の奥にある網膜や視神経の状態を詳しく調べます。
角膜内皮細胞検査:角膜の透明性を保つ細胞の数を調べます。手術の適応や安全性を判断する上で重要です。
眼軸長測定・角膜曲率半径測定:これらの検査で得られた数値をもとに、挿入する眼内レンズの最適な度数を精密に計算します。
これらの検査結果に基づき、医師が患者さんのライフスタイルや希望をお伺いしながら、最適な眼内レンズの種類や度数を提案します。手術日までに、点眼薬の開始や内服薬の調整などの必要な指示がありますので、しっかり守るようにしましょう。
2. 手術当日の流れ
手術当日は、以下の流れで進むことが一般的です。
来院・受付:指定された時間にクリニックへお越しください。
準備:手術を受けらる目に、瞳孔を開き、麻酔効果のある点眼薬を数回点眼します。
手術室へ移動:手術室に入り、手術台に仰向けになっていただきます。
手術開始:当院の白内障手術は、片眼あたり通常10分〜20分程度で終了します。
局所麻酔を行いますので、手術中も意識ははっきりしていますが、痛みを感じることはほとんどありません。
まず、角膜に約2〜3mmの非常に小さな切開口を作ります。
次に、濁った水晶体を覆う袋(水晶体嚢)の一部を丸く切開し、そこから超音波の器械を挿入します。
超音波の振動で濁った水晶体を細かく砕き、吸引除去します。
濁った水晶体がすべて取り除かれた後、折りたたんだ状態の人工の眼内レンズをその小さな切開口から挿入します。
眼内レンズは目の中で自然に広がり、正しい位置に固定されます。
小さな切開口は、通常縫合の必要がなく、自然に閉鎖します。
手術終了・術後休憩:手術が終わったら、しばらく安静にした後、回復室で休憩していただきます。医師や看護師から、術後の注意事項や点眼方法について詳しく説明があります。
ご帰宅:説明が終わったら、ご自身で帰宅いただけます。公共交通機関やご家族の送迎など、安全な方法でご帰宅ください。車の運転はできません。
3. 手術後の過ごし方と注意点
手術後の過ごし方は、良好な視力回復と合併症予防のために非常に重要です。医師の指示を必ず守りましょう。
安静にする:手術当日は、できるだけ安静に過ごし、目を休ませましょう。無理な活動は避けてください。
点眼薬の継続:感染予防や炎症を抑えるための点眼薬が複数処方されます。医師の指示に従い、忘れずに、正しい方法で点眼を継続してください。
保護メガネ・眼帯の着用:術後しばらくは、外部からの刺激や感染を防ぐために、保護メガネや眼帯を着用していただきます。
洗顔・洗髪・入浴の制限:術後数日間は、感染予防のため、洗顔や洗髪、入浴に制限があります。体を拭く程度に留め、目の周りを濡らさないよう注意しましょう。
激しい運動・重い物を持つことの制限:術後しばらくは、目に負担がかかるような激しい運動や、重い物を持つことは避けましょう。
定期的な通院:術後は、目の状態を確認するため、医師の指示に従って定期的に通院が必要です。視力の回復状況や炎症の有無などをチェックし、必要に応じて治療計画を調整します。
術後の視力回復について
手術後すぐに視力が完全に回復するわけではありませんが、多くの場合、翌日には視界がクリアになったことを実感できます。その後、徐々に視力が安定していきます。完全に視力が安定し、最も良い状態になるまでには、数週間から1ヶ月程度かかることがあります。
合併症について
白内障手術は非常に安全性の高い手術ですが、ごく稀に以下のような合併症が起こる可能性もゼロではありません。
感染症:術後に細菌が目に入り、炎症を起こすことがあります。適切な点眼薬の使用や、清潔な環境を保つことで予防できます。
眼内出血:手術中に目の内部で出血が起こることがあります。
網膜剥離:非常に稀ですが、手術後に網膜が剥がれてしまうことがあります。
術後炎症:手術後の炎症が長引くことがあります。
後発白内障:手術後、数ヶ月から数年で、眼内レンズを支える「後嚢(こうのう)」という部分が濁ってくることがあります。これは合併症ではなく、手術で残した組織が時間とともに変化したものです。レーザー治療で比較的簡単に治すことができます。
これらの合併症の発生率は非常に低く、万が一発生した場合でも、当院では迅速かつ適切に対応できる体制を整えています。不安な点があれば、遠慮なく医師やスタッフにご相談ください。
眼内レンズの種類
白内障の手術では、白く濁った水晶体を除去した後、水晶体嚢に眼内レンズを挿入することで見え方の改善をはかります。
白内障手術で挿入する眼内レンズには、大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。どちらのレンズを選ぶかによって、術後の見え方や眼鏡への依存度が大きく変わるため、あなたのライフスタイルや希望に合わせて慎重に選択することが重要です。
大阪鶴見まつやま眼科では、患者さんお一人お一人のお仕事やご趣味など、ライフスタイルにあわせて、最適な眼内レンズを選択することで、快適な見え方・生活を可能にします。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズは、その名の通り、ピントが合う距離が「一ヶ所」に限定されたレンズです。手術時に、遠方、中間、近方のいずれか一つの距離に焦点を合わせるように度数を設定します。普段の生活状況やお仕事の内容、患者さんのご希望などに応じてピントを合わせる位置を選択します。
単焦点眼内レンズのメリット
非常にクリアでシャープな視界:ピントを合わせた距離の物体は、非常に鮮明でクリアに見えます。コントラスト感度も高く、色の識別も自然です。
グレア・ハローが少ない:多焦点眼内レンズと比較して、夜間の光の滲み(グレア)や光の周りの輪(ハロー)といった現象が起こりにくい傾向があります。
健康保険が適用される:健康保険が適用されるため、患者さんの費用負担を抑えることができます。
単焦点眼内レンズのデメリット
ピントが合わない距離には眼鏡が必要:例えば、遠方にピントを合わせた場合、読書やスマートフォンの操作など、近くを見る際には老眼鏡が必要になります。逆に、近方にピントを合わせた場合、車の運転やテレビを見るなど、遠くを見る際には遠用眼鏡が必要になります。
日常生活で眼鏡の掛け外しが必要になる可能性がある:活動内容に応じて眼鏡を使い分ける手間が生じます。
単焦点眼内レンズが向いている方
特定の距離での見え方を最も重視する方(例:車の運転が多い方は遠方、読書や手芸をよくする方は近方など)。
眼鏡をかけることに抵抗がない方、あるいは眼鏡をすでに使用している方。
費用を抑えたい方。
夜間の運転が多く、グレアやハローを避けたい方。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、遠方、中間、近方の複数の距離にピントが合うように設計された画期的なレンズです。眼鏡への依存度を減らし、より自由な裸眼生活を目指したいというニーズに応えるために開発されました。
多焦点眼内レンズのメリット
眼鏡なしで遠方から近方まで幅広い距離に対応できる可能性がある:読書、パソコン作業、車の運転、料理など、日常生活のほとんどの場面で眼鏡なしで過ごせる可能性が高まります。
眼鏡への依存度を大幅に減らせる:眼鏡を探したり、掛け外しする手間がなくなるため、日常生活の利便性が向上します。
活動的なライフスタイルを送りたい方に適している:旅行、スポーツ、アウトドアなど、活動的な場面でストレスなく過ごせるようになります。
老眼も同時に矯正できる:白内障だけでなく、老眼の症状も同時に改善できる点が大きな魅力です。
多焦点眼内レンズのデメリット
単焦点眼内レンズに比べて見え方の質が若干劣る場合がある:特に夜間、光が滲んで見えたり(グレア)、光の周りに輪が見えたりする(ハロー)現象を感じやすいことがあります。これは、複数の距離にピントを合わせるために、光を分割して利用する構造上の特性によるものです。時間の経過とともに慣れる方が多いですが、人によっては気になり続けることがあります。コントラスト感度がわずかに低下することがあります。暗い場所での物の見え方が単焦点レンズより劣ると感じる方もいます。
稀に、どの距離も完璧に見えないと感じる場合がある:レンズの特性上、特定の距離で若干のぼやけを感じるなど、見え方に慣れるまでに時間が必要な場合があります。
費用が高額になる:多焦点眼内レンズは、健康保険が適用されない「自由診療」となるため、費用が単焦点眼内レンズと比較して高額になります。
多焦点眼内レンズが向いている方
眼鏡をできるだけ使いたくない、裸眼で過ごしたいと強く希望する方。読書、パソコン、運転など、様々な距離の作業を頻繁に行う方。活動的なライフスタイルを送りたい方。費用よりも利便性や生活の質の向上を優先したい方。老眼も同時に改善したい方。
どちらのレンズを選ぶべきか?
どちらの眼内レンズがあなたにとって最適かは、あなたの目の状態、視力、ライフスタイル、職業、趣味、そしてご予算によって大きく異なります。
当院では、患者さん一人ひとりに最適なレンズを選択できるよう、以下の点を重視し、きめ細やかなカウンセリングとサポートを提供しています。
ご自身の目の未来をデザインするために、ぜひ当院で専門医にご相談ください。
丁寧なヒアリング:普段の生活でどのような時に困っているか、手術後どのような見え方を希望するかなどを具体的に詳しくお伺いします。
詳細な検査結果に基づく説明:豊富な検査データをもとに、各レンズの特性や見え方の違い、メリット・デメリットを分かりやすくご説明します。
シミュレーション:見え方のシミュレーションを行い、術後のイメージを具体的に持っていただくお手伝いをします。
十分な質疑応答の時間:患者さんの疑問や不安を解消できるよう、納得いくまで質問できる時間を設けています。
多焦点眼内レンズの種類
名称 | Clareon PanOptix クラレオン パンオプティクス |
Clareon Vivity クラレオン ビビティ |
TECNIS Synergy テクニス シナジー |
TECNIS Odyssey テクニス オデッセイ |
---|---|---|---|---|
レンズ外観 | ![]() |
![]() |
![]() |
|
光学部デザイン | 回折型 | 波面制御型 | 焦点深度拡張型+回折型 | 焦点深度拡張型+回折型 |
焦点の特性 | 遠・中・近 (∞・60cm・40cm) |
遠・中・近 (∞・60cm・40cm) |
近〜遠 (∞ – 35cm) |
近〜遠 (40cm〜∞) |
得意な見え方と作業 | 遠方から中間、そして実用的近方距離までスムーズに連続して見える | 運転・夜間運転 PC作業 |
近方33cmから中間距離、遠方まで連続してより自然な見え方が可能 | 遠方から近方のスムーズな見え方、ハロー・グレアの低減 |
夜間ハロー・グレア | 少なめ | ほぼ無 | やや有 | 少なめ |
読書 | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
PC | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ゴルフ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
夜間運転 | 〇 | ◎ | △ | 〇 |
生産国 | アメリカ(Alcon) | アメリカ(Alcon) | アメリカ(AMO) | アメリカ(AMO) |
乱視矯正レンズ | 有 | 無 | 有 | 有 |
レンズ代 (片目) |
乱視無し:310,000円 乱視有り:365,000円 |
乱視無し:310,000円 乱視有り:なし |
乱視無し:310,000円 乱視有り:365,000円 |
調整中 |
※上記料金は、多焦点眼内レンズの料金です。手術代、診察代・検査代・薬代などは、通常通り健康保険適用でのお支払いとなります。
白内障手術の費用
単焦点眼内レンズ(保険適用)での手術
単焦点眼内レンズを使用する場合、手術費用は保険適応ですので自己負担割割合により負担額が異なります。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|---|
費用 | 片目 約15,000円 | 片目 約30,000円 | 片目 約45,000円 |
※生命保険等に加入されている方は、手術に対する給付金が支払われる場合がございます。加入されている方は、各生命保険会社へお問い合わせ下さい。
高額医療制度について
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費が、ひと月(月の1日から末日まで)で自己負担限度額を超えた場合に、その超えた金額が後から支給される制度です。これにより、患者さんの自己負担額が一定額以上になることはありません。上限額は年齢や所得額によって異なりますので、ご加入の健康保険組合や市町村の窓口にお問い合わせください。
多焦点眼内レンズ(選定療養)での手術
選定療養とは、追加費用をご負担いただくことで、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術が受けられる制度です。白内障手術の部分は保険適用で対応し、多焦点眼内レンズを選択することで発生する自費分を全額ご負担いただく形となります。
これまでよりも少ない負担で、多焦点眼内レンズを使用した白内障手術を受けていただくことができます。
Clareon PanOptix クラレオン パンオプティクス |
Clareon Vivity クラレオン ビビティ |
TECNIS Synergy テクニス シナジー |
TECNIS Odyssey | |
---|---|---|---|---|
レンズ代 | 乱視無し:310,000円 乱視有り:365,000円 |
乱視無し:310,000円 乱視有り:なし |
乱視無し:310,000円 乱視有り:365,000円 |
調整中 |
※上記料金は、多焦点眼内レンズの料金です。手術代、診察代・検査代・薬代などは、通常通り健康保険適用でのお支払いとなります。
多焦点眼内レンズは医療費控除の対象
医療費控除とは、1年間(1月1日から12月31日)にご本人とその家族が10万円の医療費を支払った場合(※総所得が200万円未満の場合はその5%)翌年に確定申告することで税金の減額・還付金が受けられる制度です。
多焦点眼内レンズは医療費控除の対象となります。
単焦点眼内レンズ | 多焦点レンズ | |
---|---|---|
国の医療費控除 | 〇 | 〇 |
国の高額療養費 | 〇 | × |
保険会社の手術給付金 | 〇 | 〇 |
白内障手術の注意点
白内障手術は、あなたの「見える」を大きく改善し、生活の質を向上させる素晴らしい治療法です。 術後の良好な回復のためには、いくつかの注意点を守っていただくことが非常に重要です。 当院では、患者さんが安心して白内障手術を受け、術後も快適な生活を送れるよう、医師・スタッフ一同が全面的にサポートいたします。手術前の説明で疑問に思ったこと、術後の生活で不安に感じたことなど、どんな小さなことでも構いませんので、遠慮なくご相談ください。 あなたの目の健康と、新しい生活の輝きを応援しています。
手術当日の注意点
手術当日は、ご自身の身体、特に目を労わることが最も大切です。術後の回復を左右する大切な一日となりますので、以下の点に特に注意して過ごしましょう。
絶対に目をこすらない:手術直後の目は非常にデリケートです。目をこすると、手術で挿入したレンズがずれたり、傷口から感染症を引き起こしたりするリスクがあります。かゆみや違和感があっても、決してこすらないでください。
眼帯・保護メガネは外さない:手術後は、外部からの刺激や不意の接触から目を守るために、眼帯や保護メガネを装着してご帰宅いただきます。医師の指示があるまで、ご自身で外さないでください。寝る時も、眼帯や保護メガネをつけたままにしましょう。
洗顔・洗髪・入浴は控える:感染予防のため、手術当日は洗顔、洗髪、入浴は避けてください。体は濡れタオルで拭く程度にしましょう。目に水が入ると、感染症のリスクが高まります。
激しい運動や重い物を持つことは避ける:手術直後は、目に負担がかかるような激しい運動や、重い物を持つことは避けてください。血圧が上がると、目の状態に影響を与える可能性があります。
飲酒は控える:アルコールは血行を促進し、目の充血や炎症を引き起こす可能性があります。手術当日の飲酒は控えてください。
指示された点眼を忘れずに:手術後には、炎症を抑えたり感染を予防したりするための点眼薬が処方されます。医師や看護師から説明された点眼方法と時間を厳守し、忘れずに点眼してください。
外出は最小限に:できるだけご自宅で安静に過ごし、外出は控えるようにしてください。やむを得ず外出する場合は、眼帯や保護メガネを必ず着用し、目を保護しましょう。
車の運転はしない:手術後は、視力が安定するまで車の運転はできません。ご家族の送迎を利用するか、公共交通機関でご帰宅ください。
手術翌日の注意点
手術翌日には、多くの場合、視界がクリアになったことを実感できます。この日から、徐々に日常生活に戻していきますが、引き続き目の保護を心がけ、無理は禁物です。
眼帯を外す、または保護メガネに切り替える:指示された時間に眼帯を外す、または保護メガネに切り替えてください。まだ完全に視力が安定していないこともあるので、焦らずゆっくりと生活に戻しましょう。
指示された点眼を継続する:手術当日に引き続き、炎症を抑えたり感染を予防したりするための点眼薬を、医師の指示通り継続してください。点眼は術後の回復にとって非常に重要です。
洗顔・洗髪・入浴の制限を続ける:多くの場合、手術翌日もまだ洗顔、洗髪、入浴には制限があります。目に水が入らないよう、首から下をシャワーで済ませるか、濡れタオルで体を拭く程度にしましょう。目に水が入ると感染症のリスクが高まりますので、十分注意してください。
目の保護を心がける:屋外に出る際は、風やホコリ、紫外線から目を守るために、保護メガネやサングラスを着用することをおすすめします。
軽い家事は可能:軽い家事であれば問題ありませんが、前かがみになる作業や、目に負担がかかるような力仕事は避けましょう。
テレビ視聴や読書、スマホの使用は控えめに 手術した目に負担をかけすぎないよう、長時間のテレビ視聴や読書、スマートフォンの使用は控えめにしてください。休憩を挟みながら、少しずつ慣らしていくことが大切です。
眼科受診:手術翌日には、必ず術後の経過観察のために眼科を受診していただきます。目の状態を医師が確認し、今後の過ごし方について具体的な指示がありますので、指示に従ってください。 術後のトラブルを予防するために、目を擦ったりしないようにしましょう。
日常生活で気を付けること
術後の安定した視力回復と、再発や合併症の予防のためには、手術後もしばらくの間、日常生活の中でいくつかの注意点を守る必要があります。
点眼薬の継続と自己判断での中止は避ける:処方された点眼薬は、医師から指示された期間、必ず継続してください。症状が良くなったと感じても、自己判断で中止したり、回数を減らしたりすることは、炎症の悪化や感染症のリスクを高める可能性があります。
目の保護を継続する:術後1週間から1ヶ月程度は、目を保護するために、外出時には保護メガネやサングラスを着用することをおすすめします。特に、風の強い日や埃っぽい場所、強い日差しの中では目を守ることが大切です。
洗顔・洗髪・入浴の制限の解除時期を守る:医師から許可が出るまでは、目に水が入るような洗顔・洗髪・入浴は控えてください。通常、術後数日から1週間程度で許可が出ますが、個人差がありますので、必ず医師の指示に従いましょう。
激しい運動・重い物を持つことの制限:術後1ヶ月程度は、目に負担がかかるような激しい運動や、重い物を持つことは避けてください。急激な血圧上昇は、目の状態に影響を与える可能性があります。
飲酒・喫煙は控えるか控えめに:術後しばらくは、飲酒や喫煙を控えるか、量を控えめにすることをおすすめします。飲酒は血行を促進し、喫煙は目の血管に負担をかける可能性があります。
プールや温泉、サウナは避ける:術後1ヶ月程度は、感染症のリスクがあるため、プールや温泉、サウナは避けてください。
化粧品の使用に注意:目の周りの化粧品(アイメイクなど)は、術後しばらくは控えてください。使用を再開する際は、刺激の少ないものを選び、目に入らないよう十分注意しましょう。
車の運転の再開時期:視力が安定し、医師の許可が出るまでは車の運転は控えてください。特に夜間は、光の見え方が変化している可能性があるため、慎重に判断が必要です。
定期的な眼科受診:術後は、目の回復状況を確認し、異常がないかをチェックするために、定期的な通院が必要です。医師の指示に従って、忘れずに受診しましょう。
その他の注意点
白内障手術は、一度濁った水晶体を置き換えることで視力を回復させますが、術後も継続して目の健康を維持するための注意点があります。
新しい見え方に慣れるまで:手術後は、新しい眼内レンズによって見え方が大きく変わります。特に多焦点眼内レンズを選択した場合は、脳が新しい見え方に慣れるまでに時間がかかることがあります。焦らず、ゆっくりと慣れていくことが大切です。不安な場合は、医師にご相談ください。
後発白内障について:白内障手術を受けた後、数ヶ月から数年で、眼内レンズを支える「後嚢」という部分が濁ってくることがあります。これを後発白内障と呼び、再び視界がかすむ症状が現れます。これは、手術で残した組織が時間とともに変化したものであり、合併症ではありません。当院では、レーザー治療(YAGレーザー)によって、短時間かつ安全にこの濁りを除去し、再びクリアな視界を取り戻すことができますので、もし症状が現れた場合は受診してください。
他の目の病気のチェック:白内障手術によって視力は回復しますが、白内障以外の目の病気(緑内障、糖尿病網膜症など)があれば、それらは別途治療が必要です。手術後も、定期的な眼科検診を継続し、目の健康状態全体をチェックすることが大切です。
紫外線対策:白内障の予防にもつながりますが、術後も強い紫外線から目を守るために、UVカット機能のあるサングラスや帽子を日常的に着用することをおすすめします。
バランスの取れた食生活と生活習慣:目の健康は、全身の健康と密接に関わっています。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることが、長期的な目の健康維持につながります。
白内障Q&A
白内障は手術を受けなければ見えるようになりませんか?
白内障は、メガネをかけて改善するものではありません。白内障の症状が進行していない場合には、点眼にて進行を予防し、経過観察を行うことになります。 しかし、点眼では視力回復はできないため、白内障が進行し日常生活に不便をきたすようになれば、白内障手術により視力回復を目指すのが一般的です。
白内障手術を受けると必ず視力が回復しますか?
必ず視力が回復するとは限りません。 白内障は、カメラでいうところの「レンズ」の部分が汚れている状態であり、白内障手術ではカメラのレンズを新品に取り替えるようなものです。しかし、レンズを新品にしても、古くて壊れた「フィルム」を入れていては良い写真が撮影できません。 目も同じように、白内障手術をしても、何かしらの病気でフィルムの役目をしている網膜が傷んでいると、視力回復が難しいです。そのため、手術後に視力が劇的に回復する方もいれば、手術後も視力があまり変わらない方も多少いらっしゃいます。 また、手術の影響により、一時的に見えづらくなること(ほとんどの場合は時間とともに回復します)がありますし、手術に伴う合併症によって手術前よりも見えづらくなる(失明も含みます)ことも稀にあります。そのため、手術後の視力回復は確実ではありません。
白内障手術は、痛くないですか?
白内障手術は基本的に点眼麻酔(局所麻酔)で行います。場合によっては、目の白目の部分に麻酔を追加することもあります。 強い痛みを感じることはありませんが、違和感があったり、目を触られたり押されたりする感覚は残ります。 手術後は麻酔が切れると、軽い痛みや異物感を感じる場合があります。痛みの程度には個人差がありますが、心配されるような痛みはほとんどありません。
単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違いは何ですか?
単焦点眼内レンズは、1箇所にしか焦点を合わせられないため、遠くを見やすいようにピントを合わせると近くはぼやけて見えにくくなりますので、手術後は老眼鏡が必要になります。 多焦点眼内レンズは、複数箇所に焦点が合うため、遠くも近くもある程度メガネなしで見えるようになります。 眼鏡が必要となることは少なくなります。ただし長時間の読書や、非常に小さな活字を読む場合、車の夜間運転や長時間運転をする際には眼鏡が必要となることもあります。
白内障手術後の運転はいつごろから可能ですか?
白内障手術後の視力回復にかかる時間は個人差があるため、手術後の診察を受けながら医師の指示にしたがってください。 通常ですと、手術後約1週間から運転は可能です。